2018.05.24 Thursday
スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
| - | | - | - |
ジョー・フロムの成功の分析に入るくだりからです。(下線はやしろ)
フロムの天才ぶりを証明する、クライアントの熱烈な引用もなし。スキャデン・アープスでの輝かしい出世を示す、華々しいエピソードもなし、だ。 (p.137)
No glowing quotations from his clients, testifying to his genius. No more colorful tales from the meteoric rise of Skadden, Arps, Slate, Meagher and Flom. (p.120)
前の文はNo 〜なのでそれでいいですが、後ろの文はNo more 〜なので「これ以上なし」という意味です。実際、「クライアントの熱烈な引用」は本書に見当たりませんが、前のページにあった「毎年優に一〇億ドル以上を稼ぎ出す」とか「役員室にはジョージ・ブッシュ・シニアやビル・クリントンと肩を並べる写真」とかいうのは、華々しいエピソードでしょう。あったものを「なし」と言ってしまうのには違和感を覚えます。
それと、rise of 以降は法律事務所の名称ですから、事務所全体のrise という意味です。フロム個人が事務所の中で出世したという意味にはなりません。
こうしました。
隆盛を極めていくスキャデン・アープスの華々しいエピソードも、もういいだろう。
日本語訳:天才! 成功する人々の法則 原文:Outliers (Amazon.co.jp)