英日 誤訳どんぶり

英語から日本語への誤訳あれこれ 「人の訳見てわが訳直せ」
| main | やさしい機能仕様 パート1--(その2) >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
やさしい機能仕様 パート1--(その1)

ある日仕様管理に関して検索していると、「やさしい機能仕様」と題したページがヒットしました。Joel on Softwareというサイトの日本語版です。


冒頭の文章は、こうでした。


ジョエル・テストを発表したとき、読者から寄せられた最大の不満の種は、仕様書を書かなければならないということだった。

何か引っかかりました。「ジョエル・テスト」なるものが発表されたら、このサイトの読者が仕様書を書かなければならなくなるのでしょうか。理屈がよく分かりません。


英語版の原文を参照すると、こう書いてありました。


When The Joel Test first appeared, one of the biggest sore points readers reported had to do with writing specs.


なるほど。had to do with writing は、「書かなければならない」ではありません。have to do with …を辞書で引くと、「…と関係がある」(ジーニアス英和辞典)とあります。ここはもう少し軽く「…に関して」「…について」ぐらいの意味でしょう。


それから、a sore pointは「触れられると腹が立ったり困惑したりするような事柄」(OALD)だそうですから、「不満の種」というのは、少し違います。


以上をふまえて、どうせならこれぐらいに訳したいですね。


ジョエル・テストを発表したとき、読者から「耳が痛い」との反響がいちばん大きかったのは、仕様書作成に関してだった。



日本語版へのリンク 英語原文へのリンク


| 原文解釈の誤り | 20:35 | - | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | 20:35 | - | - |
この記事のトラックバックURL
http://goyaku.jugem.jp/trackback/1
トラックバック
CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< July 2018 >>
PROFILE/CONTACT
CATEGORIES
これまでのシリーズ
※それぞれ、第1回目の記事へのリンクです。
シャイン『人を助けるとはどういうことか』(全129回)
Chapter 9(7)|Chapter 8(17)|Chapter 7(17)|Chapter 6(8)|Chapter 5(11)|Chapter 4(17)|Chapter 3(18)|Chapter 2(19)|Chapter 1(8)|まえがき他(1+6)
グラッドウェル『天才!』(全99回)
エピローグ他(6+1)|第九章(3)|第八章(10)|第七章(13)|第六章(7)|第五章(13)|第四章(10)|第三章(4)|第二章(10)|第一章(19)|プロローグ他(1+2)
ライダー/サピーロ『人生に必要な荷物 いらない荷物』(全99回)
エピローグ(11)|第七章(10)|第六章(10)|第五章(9)|第四章(20)|第三章(10)|第二章(8)|第一章(16)|プロローグ他(1+1+3)
クリステンセン『明日は誰のものか』
第1章(16)|用語集(4)|序章(18)|謝辞(8)
ワインバーグ『コンサルタントの秘密』(全90回)
§11-14(20)|§7-10(39)|§4-6(21)|§1-3(10)
マッカーサー「老兵は死なず」(全20回)
学生のためのベンチャー指南(全10回)
オープンソースのライセンスは時代遅れだ(全8回)
画面解像度とページレイアウト(全4回)
プロジェクト計画策定(全3回)
ユーザテストはエンターテイメントではない(全5回)
やさしい機能仕様 パート1(全8回)
ARCHIVES
RECENT TRACKBACK
おことわり
  • トラックバックする際は、送信元に該当記事へのリンクを置いてください。
SELECTED ENTRIES
LINKS
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
コンサルタントの秘密―技術アドバイスの人間学
コンサルタントの秘密―技術アドバイスの人間学 (JUGEMレビュー »)
ジェラルド・M・ワインバーグ,G.M.ワインバーグ
モバイル
qrcode